北斗の拳に学ぶ銀の弾丸
いやー思いつきだけで書いちゃったわー。タイトルまでパクリだわー。ちょっと後悔してるけど書いちゃったし公開してみるわー。
はじめに。
まず初めに一つお話しなければなりません。
vimです。
ちがいます。「銀の弾丸」です。
これだけ「名前つけ重要」と言われる業界にあって、この言葉は微妙な位置にないかと思っているわけです。なぜなら「銀の弾丸などない」という言葉だけを見て、意味がわかりますか?ワタシはわかりませんでした。
わかりにくい要因として一番に考えられるのは
銀の弾とは、銀で作られた弾丸であり、西洋の信仰において狼人間、悪魔を撃退する際に用いるものとされていた。
こういった宗教的な知識を前提にしていることだと思うわけです。多くの日本人は西洋的な宗教観には疎いでのはないでしょうか。
まぁ一応それから多少本を読んだりして、今は一応言葉の意味合いは理解したつもりです。が、例えばそれを知らない方にうまく伝える方法はないものか、と考えたわけです。
みんな知ってる
そうです。「多くの人がよく知らないもの」が前提にあるからわかりにくいのです。つまり、みんなよく知ってるものを挙げればいいわけです。
みんなが知っているもの。そう、
vimです。
後半に重きを
言うまでも無いかもしれませんが、簡単に北斗の拳の流れをおさらいすると、
- 南斗しばく
- 兄弟弟子間の内輪もめ
- 変な島
- 兄弟子のお子さんのお守り
- そして伝説へ
となるわけですが、ここで注目すべきは「変な島」もとい、「修羅の国編」です。
実はそれまでに登場する流派は「南斗」と「北斗」だけでしたが、この修羅の国編で「北斗」にも分派が存在することが明らかになるわけです。*1
そしてこの「北斗の分派」の特徴が、まさに銀の弾丸について考えるにふさわしい教材であると、そう思った次第なのです。
と、前置きが長くなってしまいましたが、具体的な説明を始めるとしましょう。
北斗の分派
修羅の国編で最も印象に残るのは「北斗琉拳」の存在です。ラオウの兄であるカイオウが習得しているのはもちろん、ハン、ヒョウ、シャチ、その師ジュウケイと、どこかで見たような構成になっています。
さらにもうひとつ、重要な武術が登場します。それは「北斗宗家の拳」です。
北斗宗家
その昔、強力な武術を用いて世を統べていた(かどうかは忘れましたが)一派が存在していました。
その一派の名を「北斗宗家」といいます。
彼らは「北斗宗家の拳」と呼ばれる強力無比な武術を用いて最強を誇っておりました。がしかし、長い月日が経つに連れ、この北斗宗家の拳を上回る力が台頭してきます。
それは「さらに強い武術」ではなく、「完璧な受け身の技術」でした。これにより北斗宗家の拳は事実上の戦闘力を失ってしまいます。
さらなる力を
「力がほしいか・・?欲しいならば・・・くれてや」何でもありません。
そうなっては北斗宗家も黙ってはいません。さらなる新しい武術の開発に取り組みます。
そこで選ばれたのが、シュケンとリュウオウです。二人は苦労の末、それぞれ「北斗神拳」と「北斗琉拳」を完成させます。 そう、実は北斗神拳も北斗琉拳も同じ北斗宗家の拳を源流に持つ武術だったわけです。
特徴
双方の特徴をおさらいしておきましょう。
- 経絡秘孔を突き、内部から破壊する
- 悲しみによる強さの増強
- 毒効かない(のはケンシロウの特徴)
- 複数の奥義(理論上無限大)
- 経絡破孔を突く事で、外部から破壊する
- 体得した者の体には魔闘気が現れる
- 相手の周りの空間を歪めてからの一撃による唯一無二の奥義
いろいろあるわけですが、最も重要なのは「奥義」です。
北斗琉拳の奥義は、言葉ではわかりにくいかもしれません。ですのでこちらの画像をご覧ください。
念のため補足しますが、ギャグではありません。
体得したものに現れるという魔闘気。これを相手にぶつけることで空間を歪め、受けを取れなくするのです。魔闘気に翻弄され、オロオロしている間に一撃。と、そういうわけです。
対して北斗神拳には「これだ!」という奥義は存在しません。*2 これはどういうことでしょうか。
決まらない。固まらない。
原作、アニメ問わずご覧になった方は「いっぱい技あるなー」という感想を持った方もいらっしゃるかと思います。 北斗神拳はもちろん、人の技を使ったりもするわけです。
この理由は物語の後半、カイオウを追い詰めた際に当のケンシロウによって語られます。
北斗琉拳は魔闘気により敵を幻惑し、敵の受け技を流すことを極意とした。 しかし北斗神拳は戦場の拳。千変万化する戦いの中にこそその奥義を見出したのだ!!
つまりは
と、こういう構図になるわけです。これ即ち
- 「ベスト」で「唯一」な解法(プラクティス)など無い。
という銀の弾丸の教えそのままではないでしょうか。
「これさえやっていれば勝てる!」という手段は、派手であり、確かに直近は猛威をを振るうかもしれません。ただし「もしそれが破られたら?」への解答は、かなり厳しいものになってしまうでしょう。
おわりに
さてここまで北斗の拳を用いて銀の弾丸について考えてみました。
改めて考えてみると、劇中においてケンシロウは
- 水もマトモに飲めてないボロボロな状態
から
- どの様な強敵にも立ち向かい、乗り越える戦士
へと成長していきます。
その過程では、強敵との遭遇もさることながら「個々の経験(戦い)から学び(悲しみ)を得、次へ活かす」というケンシロウの生き方スタンスが描かれているわけです。
なんと、そのスタンスすら、我々エンジニアの目指すべき姿ではないでしょうか。 もちろんこのスタンスが北斗神拳伝承者たるものなのか、ケンシロウ独自のものなのかは定かではないですが、いずれにせよ素晴らしい姿勢であることには変わりありません。
北斗の拳にはまだまだ学べることが多いように感じてします。